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アニメーション研究のための
論文と書籍のデータベースサイト

  • 2020年2月14日

    トップページに検索窓と更新履歴の設置。『アニメーション研究』第20巻第1号と、『Animation: An Interdisciplinary Journal』第14巻第1号、第2号の論文情報を追加。4件の推薦文献リストとそれに伴う新規文献の追加。

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近年の西洋において日本のアニメーションに対する熱狂があることは、文化生産におけるデジタルの経験が、自己を主題化することについて新たな理解の道筋を開くことと関連づけて考えることができる。インタラクティブでヴァーチャルな環境においてイメージへと関わっていくこと、その視覚化は、個というものが、人間および非人間両者のユニークな関係パターンを通じて現れてくるものであるという考えを放棄させる。この現実は、東洋の哲学的概念における相互関係性や前反省的思考、マーシャル・マクルーハンが言うところの「包括的意識」によって説明しうる。日本のアニメーション作家宮崎駿は、禅‐神道の宗教的想像によって、自己を放棄する能力を個に対して与える。ポストモダン時代の道徳的混乱に対するオルタナティブな政治学としての宮崎の実践は、ヴァルター・ベンヤミンが映画に対して賭けていたものが機能しているということの例証である。

主な関心は独特な方法で大きくなり、その中で、芸術アニメーションは主観的体験–特に欲望、性、性別の社会的構造、告白のモード 、ファンタジー、アニメ化されたドキュメントに関して–を探索し描写する。本稿では、現代の主な映画製作者の制作プロセスと実践の詳細な解析を行う一方、アニメーションの特異度についてより一般的な問題を提起する。評論をインタビュー素材や製作プロセスのビジュアルマッピング、音の使用が従来のライブアクションとどのように異なるかについてのなおざりにされた問題の考察、および他の映画製作者の作品に対する批評と合わせて、この独特なコレクションは、洞察力に富んだ多角的なアプローチを通してそれらを前面に出し明らかにすることを目的にしている。

テックス・アヴェリーはユーモアにあふれたアニメーション監督として良く知られているが、またそんな彼は物語作家の伝統を継承しているのである。彼は良く知られたお話を使ってお話のテーマを自分なりに解釈しそれを提示した。本論文は「赤頭巾ちゃん」に焦点をあてる。アヴェリーが 1937年から 1949年にかけて作った6つのアニメーションはこのお話についてのものである。これらはアヴェリーのスタイルと発想の進展を調べる良い例である。偶然のこっけいさがアペリーの話法の始まりである。やがて彼はこつけいの場面を作り出し、お話の語りを管理するようになった。当初は伝統的なお話は明らかに噂重されている。すなわち、アヴェリーのお話は現代的にユーモアを加味した翻訳である。徐々にお話のテーマは、物語をはじめるための単なる出発点に過ぎなくなってくる。キャラクターは新しい個性を獲得していく。こうしてアヴェリーは話法と表現のコードのいずれをも逸脱していく。こうすることで彼は自身のコードを作りあげていく。これらのコードは40年代を通じて一般に使用され、期待されるようになる。最後に、アヴェリーは赤頭巾と狼のサーガを終わりにする、シリーズの最後のアニメーションで、彼がすでに確立したコードを逸脱し、そしてそれと戯れる。

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研究・教育委員会

推薦文献リストは、研究・教育委員会が信頼の置ける研究者・専門家を選出し、それらの方々に執筆いただいたものである。ただ、そこでは挙げられていないにもかかわらず、アニメーション研究において重要な文献も存在する。このリストは、そのような文献をフォローアップする目的で研究・教育委員会のメンバーが作成を行った。(作成者:萱間隆、須川亜紀子、いがらしなおみ、小林翔)

クリス・ロビンソン
足立加勇

「戦い」は、アニメーション作品において最もポピュラーな題材であるが、それについて論じることは難しい。その理由の一つとして、「戦い」は、個人の欲望や共同体の成立根拠、時代の思潮といった様々な要因の混迷の中から発生するものだから、ということがあげられよう。本リストは、その混迷に対し何らかのアプローチとなりうる文献を選んだものである。掲載順は、その文献が題材としている作品の発表年を基準として決定した。

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